2022/1/29

FIREを考える

 FIREという言葉をご存じでしょうか?
 ファイナンシャル・インディペンデエント・リタイア・アーリーというアルファベットの頭文字を取ったもので、必要十分な資産を貯め、早期に退職する、という意味です。
 米国で唱えられ、最近日本でも話題になっています。1月22日の日経新聞に特集記事があり、これをご紹介し、私の見解を述べたいと思います。
 
1 30代の会社員Aさんの例
 10年ほど前から資産形成を始めた。年収500万円の中から毎年100万円を投資信託に投じている。銘柄は米国株のインデックスファンド。
 100万円 × 10年で元本1000万円 → 時価総額は2000万円、約2倍に増えた。
 
コメント
 一 10年で2倍は素晴らしい。
 二 ただ、1種類の商品にへだたるのはいかがなものか、できうるならばもう1種類、例えば全世界に投資するファンドも入れるべきであるかな。
 三 日本株ファンドが無いのは寂しいが、この国の現状と未来を考えればしかたがないかなと。
 
2 具体案
 「25倍・4パーセントルール」なるものの説明。
コメント
 まず年間生活費の2倍を貯め、それを元手に年4パーセントの利回りを目指す、とのことだが、
 一 そもそも25倍などという金額、何歳になったら貯まるのだ? 
 二 それから運用を始めたら、遅すぎて人生終わっちゃうよ(笑)
 三 4パーセントという数値も、中途半端かつ意味不明であり、
 出来の悪いファイナンシャルプランナー(FPにもピンからキリまでいます)と、記者が考えたくだらないプランであり、即ゴミ箱行きのぷらんである。
 
3 運用会社のアセットマネジメントの例
 元手1000万円を、①先進国株投信②米国社債③外国の国債を、年6パーセントで運用するシュミレーションを行った。
 結果、10年後の中央値は2333万円。同社のWさんによると、「運用の基本は、長期・分散・複利に尽きる」
コメント
 一 ①先進国株投信はともかく、②③など、クズのような商品であり、すくなくとも投資初心者が買うべきものではない。
 二 6パーセントという数値も中途半端かつ意味不明。 
 三 資産運用の基本は、「分散、積立、長期・複利」だよ、順番を間違えるな。
 
 この記事を読んで判ったのは、素人であるAさんが最も賢く、ファイナンシャルプランナーや運用会社の社員がいかに愚かかということであります。
 当欄でも繰り返し述べていますが、エコノミスト、ファンドマネージャー、投資のプロ、資産運用のプロと称する輩の、「1割だけがマトモで、残り9割はクズ」ということが、図らずもこの記事によって証明されました。
 
 皆々様におかれましては、くれぐれも口先野郎、インチキ会社にダマされることなく、賢明なサポーターを選び、賢明な資産形成を行われんことを、切に期待いたします。