2022/3/1

自由と民主のために、投資をしよう!

 2022年2月、コロナはようやく収まりつつあります。
 そんななか今度は、ロシアによるウクライナ侵略という事態が起きました。
 このように混沌とした世界ではありますが、私たちは日々生き、生活してゆかなければなりません。そしてそのための資産形成は巡り巡ってワクチンや、侵略者に対峙する兵器につながるのです。
 以下、これからの投資対象について考察いたします。
 
1 中国
 共産主義国家でありながら、資本主義制度を盗用し繁栄してきた中国ですが、ここにきてやや様相が変化してきました。
 成功した企業や経営者に対する風向きが強くなってきたのです。
「国営、民営または内資、外資問わず資本は、最終的にはすべて人民の生活のため、人民の福祉向上のために奉仕しなければならない」(国営新華社通信)
 これを受け、アリババ子会社の上場取りやめや、米国に上場していた企業の上場廃止などが続いています。
 配達員や運転手など、立場の弱い労働者に対する権利保護が不十分だとして、行政指導が強まりつつあります。
 富裕層は、「共同富裕」の名のもと、多額の寄付をなかば強制されつつあります。
 
 共産主義国家における資本主義経済という、根本的な矛盾がここに露呈してきたわけであり、もうアリババやテンセントが、飛躍的に発展するということは、ほぼ考えられないなと思います。
 金融の面では以上でありますが、一方不動産市場においては、「恒大集団」を筆頭とした企業の債務、それも膨大な債務が表面化しており、もはやバブル崩壊は時間の問題です。
 
 中国株を、個別株で持っている方々は少ないと思いますが、もしおられるならば今すぐにでも売却すべきです。
 私が推奨する世界株投信、これは文字通り世界が対象ですから、中には当然のようにアリババやテンセントが含まれています。したがってこれらの株の下落により、一時的に投信全体が下落することも考えられます。
 しかし、これらはあくまで一国的・一時的なものであり、全世界的・中長期的にみれば必ず世界は発展しますから、安心して投資を続けるべきです。
 
                                                    (つづく)