2022/3/15

SMBC日興証券事件について

 SMBC日興証券社員4人が、相場操縦の疑いで逮捕されました。
 
1 事件概要
 一 上場企業の大株主から、株式売却の相談を受けた。
 二 多額の株を一気に売却すると相場に影響する、このため時間外&市場外で買い取る「ブロックオファー」という手法(合法)を使うこととなった。
 三 大株主が証券会社にコンペを実施し、日興が受注した。
 四 同社は買取実施日の大引け間際、自社資金で大量の買いを入れ、株価を上げた
 五 同社は、上がった株価に比例する手数料収入(10億円i以上)を得た。
 
2 このような事件は再三起きており、結果個別株の株価が意図的にゆがめられており、当然違法である。
 
3 違法であるのみならず、この結果、株式市場・株式投資にたいする信頼を大きく下落させる、二重の犯罪的行為である。
 
4 そううでなくても、日本の株式市場・株式投資の価値は下がっている。
 一 経済オンチの岸田首相による、「金融課税強化」発言や、反資本主義立民党による「自社株買い規制」暴言により、政治の世界がいかに反資本主義かを証明してりる。
 二 さらには、株式投資の総本山である「東京証券取引所」は、4月から市場を再編成する。
    
 一部・二部・ジャスダック・マザーズ → プレミア・スタンダード・グロース、というわけだが、問題は最上位市場であるプレミアである。
 最上位であるからして、当然そこに入るには厳しい基準があるのだが、なんと3割の会社が基準を満たしていない、裏口入学なのだ。
 しかも、基準達成までの期間が決められておらず、なかには10年、20年かけて達成する(しかも予定)というのだから、もはやプレミアではなく、プア(貧しい)市場というほかない。
 
 5 教訓
  一 安易な相場操縦ができる「個別株」投資にマチュア投資家はしてはならない。「集合株投資(投資信託)」ならば、そのような不祥事があってもその影響はほとんどない。
  二 今、投資信託、なかんづくインデックスファンドは大きく進歩しており、日本ならず全世界の会社の株を、居ながら買える、素晴らしい時代が来た。
  三 ロシアによるウクライナ侵略により、全世界の株価は大きく値を下げている。下手すればリーマン並みの下げも覚悟しなければならないかもしれない。
  四 なによりも、侵略をやめさせ、平和を築くために、それぞれの人がそれぞれの立場で努力すべきである。と同時に地道に積立投資を続けるべきである。
  五 何故ならば、、平和が回復した暁には、あのリーマン後の上昇相場がくることが100パーセント確実だから!