2022/3/21

円安は株高を実現する!

 3月20日付のの日経新聞によりますと、円安→株高といったパターンが今、必ずしも通用しないとの記事がありました。
 
 1 そもそも、118円程度の為替相場は円安ではない、単に円高が是正されただけである。
 2 確かに短期的には、上記の公式は合致していないが、たかだか2~3か月程度の数値で、市場の未来を予測すること自体誤りである。中長期的に見れば(例えば21世紀に入ってからの20年間の為替と株価の関係)正しい。
 3 何故ならば、現在日本の主要企業の多くは海外生産・販売を進めており、為替が安くなれば、当然海外利益の円換算額は増える。
 4 これまた当然だが、円換算利益が増えれば株価は上がる。
 5 さらに言うならば、今株価といっているのは、「日本株式市場」の株価であり、米国や世界の株式市場に投資しているならば、当然ながらその円換算額は上がる。
 
 日経新聞は翌21日付けの紙面で、「悪い円安、流出する国富」という記事を載せています。
 一 インフレと円安は、ワンセットの関係だが、これらについて、誤った理解が多い。
  ①良いインフレも悪いインフレもない、「インフレは全て良い」のだ。
 景気が良くなり、賃金が上がり、その結果消費が増え、物価が上がる(インフレ)、このどこがわるいのでしょうか?
 悪いのは、
  ア 輸入物価の上昇による、「コストプッシュインフレ」
  イ 賃金が上がらないのに物価だけが上がる、「不況下のインフレ」
  ウ 戦争や、資源価格の急騰、政治の混乱等により、通貨の信認が無くなる「ハイパーインフレ」であります。
 ②良い円安も悪い円安もない、「円安は全て良い」のだ。
 「円高は国力の象徴であり、円安は国益の源泉である」、この基本的なことを理解していれば悪い円安などという妄言は出てこない。
 二 「流出する国富」という言葉も意味が判らない。今、前述したように世界の株式市場に投資する国民が増えている。
 世界の株を買うためには、円をドルに換えてそれで株を買うわけであり、当然円売りとなり、円安につながる。
 しかしその結果買った株価が上昇するならば、日本国民の持つ世界資産が増えるわけであり、国富の流出どころか、国富が世界に拡がるというのが正しい答えである。
 
 「円高は国力の象徴だ」などという、棺桶から首だけ出したジイサンの、半世紀前のような世迷言を相手にしてるヒマは、この国には無い。
 今世界は、「大ソ連の復活」という、文字通り前世紀の世迷言を実行に移さんとする独裁者のもとで、日々多くの生命が失われています。
 時代が進み、世界が変わりゆく中、時計の針を巻き戻してはなりません。
 そのためにも、誤った、古い、既存の常識を蹴飛ばし、21世紀の世界の地ににしっかりと足をつけ、さらなる未来に向け前進するべき時であります。
 具体的には、自由と民主に立脚した世界の会社に投資し、個人と世界の富を増やし、その富を世界の平和と繁栄に役立つ事業に投資する、この事に尽きます。
 
 皆様の決断と実行を、切に期待いたします。