2022/3/30

円安は日本を救う!

 本日(3・30)付け日経新聞一面見出しは以下の通りです。
                   
                  円安悪循環 警戒強まる」
 
 日経新聞は読んで字のごとし、経済中心の新聞であり、ただそれ以外のスポーツや文化の面でも卓越した記者がいるクオリティペーパーです、したがってその8割は〇なのですが、残り2割は残念ながら✕の面もあります。今期はそのケースです。
 
1 そもそも今は、円安ではない!
 1ドル120円が125円になれば、確かに数値的には円が安くなったということになりますが、長期的・大局的に見れば、円安などというほどのことではなく、過剰な円高が是正されつつある、ということが正しいえす。
2 円は、かつての固定相場制の時代は、1ドル360円でした。それが変動相場制移行以降徐々に高くなり、300円を割り、200円を割り、ついには80円という空前の円高となりました。
3 直近では、2009年から2012年までの、あの悪夢の民主党政権の時代です。
 円高 → デフレ → 賃金が上がらず → 消費が増えず → 企業業績が伸びず → 非正規雇用が増え → 円高デフレスパイラルが続いた、あの悪夢の時代です。 
 そして、この間経済的要因による自殺者は年1万人を超えていました。
4 このような悪夢の時代を抜け、日本を救ったのがアベノミクス・クロダノミクスであります。
 禁輸緩和により、為替は100円台を回復し、輸出企業を中心に業績は回復し、雇用が増え、自殺者は減りました。まさに、円安は日本を救ったのです。
5 にもかかわらず、たかだか1円や2円為替が触れただけのことで、悪循環だの、警戒感だのチャンチャラおかしい、だいたい、「警戒感」って、どこの誰が、どのような状況で言ってるの?
 日経さん、安っぽい煽情的な見出しで読者を惑わすのはやめましょう。
6 円安の一因として、貿易赤字の拡大もあります。そのこと自体は事実ですが、それを指して」日本で生まれた所得が、海外に流出している」といった誤った記事はやめましょう。
 確かに、輸入の拡大により「カネ」は流出したけれど、その対価としての「モノ」は流入したwけであり、それが現在のグローバルな世界の」姿で
す。 
7 「「円安の恩恵を受けるのは一部の輸出企業と、海外資産を持つ富裕層に偏る」という記事も、およそ経済新聞とは思えない、クズ記事です。
 4、で述べたように輸出企業の業績改善は、回り回って日本企業全体に波及するというのは、わずか10年前以降の事実です。
 「海外資産を持つ富裕層」ていう言葉も、今どき昭和の時代のステレオ感覚のボケ記事だね。
 iDeCoやNISAの普及により、若い方々が投資をはじめています。そして、彼らの多くが米国や全世界の株式に投資し、順調に資産を増やしているという事実は、他でもない同じ日経新聞が報じているのです。
 
結論
 一 円安は〇、円高は✕、これは人類普遍の公式である。
 二 経常赤字で、多少の円は流出したかもしれないが、その分円安により外貨資産の円換算額は増えた。そして、そのもたらす効果は後者の方が断然大きい。
 三 「円高は国の強さの象徴だ」などという、昭和の時代のジイサン・バアサンの寝言は無視し、未来ある若い方々は、今こそ世界投資を始めて、豊かで幸せな老後のためのスタートをきるべきである。
 
 「犬は吠える、キャラバンは進む」、一時的な雑音。騒音に惑わされることなく、資産形成、国家繁栄、世界平和に繋がる大道を歩みましょう!