2022/4/6

円安は日本を救う!Ⅱ

 前回、このタイトルで記したのが1週間前のこと。それから為替は2円ほど円高に振れました。
 にもかかわらず、昨今新聞記事に加えテレビでも「円安!」などという特集が組まれ、玉石混合のコメンテーターが語っています・
 昨夜(4・5)のBS東京の番組はひどいね、なにしろ3人のコメンテーターがそろいもそろって円安否定論。いくら親会社である日経新聞がその姿勢とはいえ、一人くらいは肯定論を語る人間を入れるべきでしょ、まがりなりにも、公共メディアを名乗るならば。
 
1 学者N
 この人物、財務省を経て大学教授となり、現在は名誉教授をなのる典型的なお花畑の住人。頭は良く、口もうまいから一見もっともらしいこと言ってるが、その中味は世間離れの机上の空論なので、聞いているだけ時間のムダというもの。
2 投資アドバイス会社のY
 トルコ出身者として、祖国の経済と比較して、日本の円安を批判しているが、
 トルコ    新興国であり、対外純資産・外貨準備が少ない、脆弱な経済基盤の国と、
 日本     世界一の債権国であり、かつ自国通貨建ての国債を、ほぼ全額自国内で消化できる、内外共に世界一の金持ち国を、
 比較して同等に論ずるなどお話にならない。
3 極めつけは日経編集委員のK
 「円安になれば、海外旅行のお金がかかる」(笑)って、いい歳こいたオッサンがテレビで言うなよ。
 海外旅行なんていうのは、金とヒマがある人間の世界であって、そんな連中の旅行代が10万や20万余計にかかったからといって、それがなんか問題あっるかっていうの、アホか!
 
 そもそも、120円や130円など、円安ではない!行き過ぎた円高の是正にすぎない。
 かつて、固定相場制のもとで1ドル360円だった円は、変動相場制移行で309円になった。
 やがて高度成長で輸出が好調だったに日本、ドイツに業をしやした米国は、プラザ合意を強行し、日本やドイツの通貨が高くなるよう仕掛けた。
 これを受け円は200円を割るという、「空前の円高(当時の論調)」となり、倒産・失業が続出した、いわゆる円高不況である。
 これを受けた日銀は円高(200円ですよ、200円!)を是正すべく金利を下げた。
 このことによりマネーが市中にあふれ、あげくのはては借金してまfで株や不動産を買う者が出てきた、バブルである。
 バブル退治のための急激な利上げはバブル崩壊を招き、「失われた20年」に突入した。
 2008年、史上最悪の日銀総裁白川方明があ就任し、2009年悪夢の民主党政権が誕生した。為替は100円を割り79円という空前の円高、株価は1万円を割り8000円という空前の株安となった、まさに地獄の5年間(2008から2012年)となり、多くの会社が潰れ、多くの自殺者が出たのであります。
 2012年安倍晋三氏が総理に就任し、2013年黒田東彦氏が日銀総裁に就任した。 
 アベノミクス・クロダノミクスにより、
 為替    80円 → 120円    株価    8千円 → 3万円、とめざましく回復したのです。
 
 世界最強の通貨円で、世界の株を買うならば、円安により円建て資産は増えます。
 それは、個人のみならず、企業も国家も同様であり、まさに円安は日本国の資産を増やす、円安は日本を救う、のであります。
 円高不況という地獄の時代を忘れ、たかだか1円や2円の円安(と、いうほどの価値もないが)に右往左往するマスゴミを無視し、伸び行く米国、伸び行く世界に投資しましょう!