2022/5/1

ウクライナ、知床、日本

 
 1 ロシアによるウクライナへ侵略で、私たち日本人が学んだこと
  一 「自分の国は自分で守らなけれならない」ということ。
  二 だからこそ、ゼレンスキー大統領は、訪問した他国首脳に対し、「ケーキやチョコレートはいらない、私たちが望むのは、一に武器、二に武器、三に武器だ」と述べたのである。
  三 そしてこのことは、国家防衛だけのことではない。個人においても、一、自分のことは自分で守る、二、そのためには、必要な武器を携える、ということとなる。
  資産形成についていえば、金融機関や怪しげな専門家の言葉をうのみにせず、正しい武器、すなわち金儲けではない中立的立場の専門家を選び、その助言を聞き、最後に自己責任で決定する、ということになります。
 
 2 知床における観光船沈没事故   
  一 その第一の原因は、安全軽視の運行会社の姿勢であり、
  二 第二の原因は、天気が荒れると知っていながら強引に出航した船長の判断である。
 しかし、それだけならこのような惨事は起きなかった(はず)だ。
 ① 航行計画によれば、10時に出航し岬先端で折り返し13時に帰港するとのことである。
 ② 記録によれば海が荒れだしたのは12時であり、船はすでに折り返し、滝の付近にいたはずであり、
 ③ その時点で予定通り港に向かえば、13時には帰港できたはずである。
 ④ しかるに救助要請を出したのは13時過ぎ、つまり1時間以上も滝付近で浮遊していたこととなる。
 ⑤ この謎、原因を何故専門家やメディアが疑問視、追及しないのか不思議でならない。
 
 全ての事故において、その根本的原因、直接的原因を追究することが大事であり、でなければ第二、第三の事故が起きるであろう。
 
 3 円相場の下落について
 円ドル相場が、1ドル130円を割り、世間的には「円安」とか、騒いでいるが、
  一 そもそも1ドル360円だった円が、今130円ということは、明らかに円高である。  
  二 10年前以前、80円だった悪夢の円高が、多少是正されたあにすぎない。
  三 変動相場制移行以後の日本経済は、円高 → 輸出不振 → 会社倒産&工場の海外移転 → 失業&自殺、→ 低成長&低分配といった悪夢のスパイラルであった。
 まさに「円高こそが、諸悪の根源」であったのに、その苦しみを忘れ、たかだか1円や2円の為替変動で、大騒ぎするなど、笑止千万である。
 
 「円安こそが、日本を救う」のである、令和4年3月決算の企業業績が近々発表されるが、輸出企業を先頭に最高益が続出することとなるであろう。
 さらには、来年3月決算の予想においても、円安の加速を受け、さらなる利益の上澄みが期待される。
 これを受け、日経平均株価6月末3万円、12月末3万3千円が達成されると予測する。
 
 円安 → 株高 → 雇用・賃金増 → 消費増 → 経済成長&高分配、という黄金のスパイラル、黄金の21世紀が、これから始まるのである。
 
 ウクライナ、知床、円、これら全てに言えることは、①事実(現状)を正しく判断し、②これから何をなすべきか決定し、③迷うことなく行動する、このことに尽きるのであります。