2022/5/3

バフェットに学べ!

 5月2日付け日経にW・バフェット氏にかかる記事が掲載されており、紹介とコメントを述べたいと思います・
 
1 3年ぶりの対面株主総会
 同氏が率いるバークシャーハザウェイ者が株主総会を開いた。
 参加者が驚いたのは、積極投資の姿勢、株式運用は今年1~3月で約5兆円を超える買い越しであった。
 具体的には、米国絵エネルギー大手オキシデンタル・ペトロリアム株を14パーセント保有。
 石油メジャーシェブロン株は保有上位銘柄に入り、保有価格は5倍になった。
 
 コメント:今温暖化対策の流れの中で、石油を中心としたエネルギー株は敬遠されつつある。しかしながらロシアの侵略を見ても、エネルギー資源の力は無視できない。
 反石油株という机上の空論に対し、エネルギー価格上昇という路上の現実を読んだ同氏の今後が注目される。
 
2 この間同社は、現金預金を減らし、同額を株式に振り向けた。
  世界が、ウクライナ危機や、中国の景気後退懸念で尻込みするなか、危機時に果敢に動く同氏の動静が注目される。
 
 コメント:今米国株式は調整局面にあり、したがって安く買える、すなわち買い時である。
 
3 今米国ではインフレが進展している。
  インフレは現金預金の価値を下げ、金利上昇により債券価格は下落する。
  株式も金利上昇(カネ余り相場の終焉)により影響を受けるが、一方競争力のある企業は物価上昇分を価格に転嫁でき、収益拡大・株価上昇につながる。
 
 コメント:まさしく安く買って、高く売るための良い時期である。
 
4 同氏の投資哲学は、「本質的な企業価値を下回る価格で購入すれば損はしない」という、割安(バリュー)株投資であり、今回購入した株も「古典的なバフェット銘柄ばかり」(クレイトン大学ジョンソン教授)である。
 
5 中長期で見れば、リスク資産である株式への投資という「攻め」は、「守り」にもつながる。
 
結論:バフェット氏に学び、資産を増やすには三つの手段がある。
 一 バークシャーが買ったものと同じ株を買う。 → 米国人ならできるが、日本人はできない。
 二 バークシャー社自体の株を買う、これは日本人でもできる。ところで同氏は今92歳、いずれは世を去り、バークシャー社も後継者が運営することとなる。その時、今まで並みのパフォーマンスが期待できるかどうか、不明である。
 三 バフェット氏の遺言に従う。
 「資産の10パーセントは米国国債に、90パーセントはS&P500インデックスファンドを買いなさい」
 
 その遺言(いやまだ生きてますが)を信じ、多くの方が正しい資産形成を行われることを期待するものです。