2022/5/31

犬は吠える、キャラバンは進む、2022晩春

 岸田総理の提唱する「新しい資本主義」、なんとも抽象的な文言である。
 自民党総裁選、総理就任後の会見等では、「金融所得課税の強化」とか、「自社株買いの規制」とか、寝ぼけたことを言って冷や冷やしたものです。
 半年後の5月、何故かロンドンにおいて、「資産所得倍増」をぶち上げた時は、そのあまりの変わりように驚くきましたが、君子豹変として評価したいと思います。
 
 1 貯蓄から投資へ
 「資産所得倍増論」の趣旨は、国民の金融資産を貯蓄偏重から投資へ回すことにある。
 このことについて、某ニュース番組を見ていたら、ジイサンコメンテーターが、「日銀保有の株を、国民に持たせる策略ではないか?」というピンボケの妄言を吐いていた。
 全く、どこまで根性がひねくれてるのかね。
 
 2 ジイサン吠えても、若者は進む
 この様にボケジイサンが寝言を言っている間にも、若者は着実に前に進んでいる。
 日経5月31日1面記事によると、
  一 個人の間で投信の積立投資が急速に広がっている。
  二 ネット証券等への聞き取り調査で
  三 老後に備え、若年層が資産形成に動いており、日本でも長期の資産運用に資金が向かい始めた。は、積立投資への流入額は年2兆円であり、投信全体の流入額年10兆円の約2割となる。
 
 3 個人、円安でドル売り加速
  この間の円安を受け、利益確定のために外貨預金の解約が増えている。
  頭の悪いジイサン達が、「悪い円安」とか、「「日本売り」とかほざいている間、賢き国民はちゃんと円安の果実を手にしているのだ。
 
 4 投資信託は、海外志向を強める 
  一方で、投資信託の世界では外貨建て投信の残高は、40兆円(4月末)で、コロナ前より10兆円以上増えた。
 
 5 犬は吠えても、世界は進む!
  頭の悪い犬が何を言おうとも、「貯蓄から投資へ」、「日本から世界へ」というお金の流れは既に始まっているのである。
  学者屋、評論屋、マスゴミが「キャピタルフライト」(資本逃避)などとネガティブにほざいているが、違うだろって、資本逃避じゃなく、「資本雄飛」、すなわち日本国民の資産が世界に拡がっているのであって、日本にとっては歓迎すべきことなのだ。
 世界に投資し → 世界経済成長の波に乗り、結果日本国の対外純資産は増える → 適当な時期に適当な額を円に戻し、果実を手に入れる → 得た果実で国内で消費すれば、日本経済も盛り上がる。
 
 話を前段の「資産所得倍増」に戻します。岸田総理はその具体策としてNISAの拡充を挙げましたが、ここにきてさらにiDeCoの加入可能年齢引き上げ(4月まで60歳 → 5月から65歳)の案が出てきています。65歳まで上がったばかりなのに、さらに70歳まで引き上げを検討している模様です。
 
 国の創った世界に関たる資産形成制度であるiDeCo&NISAを使い、日本に、世界に投資しましょう!