2022/8/11
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ソフトバンクとバークシャー |
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1 ソフトバンクグループが、四半期決算を発表し、約3兆円の赤字であるとのことである。 これを受け孫社長が会見で徳川家康の絵をバックに語った。家康の絵というのは、彼が若いころ戦に負けたことを反省し、苦虫を嚙み潰したようた自分の顔を絵師に描かせ、自分自身への戒めとした、と言われているものだ。 孫氏も同様に反省の弁を述べ、殊勝な顔をしたが、しかしこれってマスゴミ相手の単なるポーズ、というかジョークにすぎない、何故ならば、、 一 そもそも四半期、すなわち3か月程度の短期間で企業業績を評価すること自体ナンセンスだからだ。今の時代、戦争、感染症、災害等々世界的な大きな出来事が日々起きている。これを受け経済活動も影響を受け、企業業績も当然のように上下する。 二 企業決算というのはどの国でも1年単位であり、せいぜい半期決算で最終的な見通しを述べる程度で十分であり、四半期決算などゴミのようなものだ。 三 にもかかわらず、このような部分的・短期的なことが行われるようになったのは、米国を中心とする、いわゆる新自由主義のせいである。 四 投資ファンドが多額の資金を集め、多額の株を買い、会社に圧力をかける。短期的に業績を上げ、株価を上げ、株を売り抜け利ザヤを得る、これが彼らの手口だ。 五 このような流れから、四半期決算などというものがはびこり、経営者もそれにひきづられているというのが現状だ。 この文書を書いている最中、、ソフトバンクグループが保有するアリババ株を半分売却するという報道がなされた。売却額約4.6兆円、なんてことない、二・四半期赤字約5兆円など、ほぼ帳消しとなる。 さらには、同社は今年か今年度中に完全子会社アーム社の株を上場する予定である。この際の上場益の予想が約6兆円!なんのことはない、約半年後には史上最高益更新となろのだ。 孫社長の会見がジョークだと言ったのは、こういう背景があるからであり、しかしこの程度のことは小学生投資家でも知っていることである。 ブンヤ、テレビ屋といった日本のマスゴミの程度の低さを象徴とする報道だ。 2 孫氏がある時のインタビューで「ウォーレンが ・ ・ ・ 」と言うのを聞いて誰のことかと思いきや、世界最高の投資家ウォーレン・バフェット氏のことであった。 ソフトバンクグループとバークシャーハザウェイ、共に「投資会社」である。しかしその実態は大きく異なる。前者がグロース(成長)株投資であり、後者はバリュー(優良)株投資ということである。 これは投資手法の違いであるから、どちらが良いということっではない。 ただ私たち一般投資家が見本とするならば、バークシャーというよりそのオーナーであるバフェット氏であろう。 優良会社であるが株価は割安である会社の株を買い、長期に保有する、このバフェット氏の手法こそ、我が国の一般投資家・若い投資家は見習うべきである。 何故ならば、孫氏のようなグロース投資は、彼くらいの相場観、決断力、資金力が無ければできないわけで、とてもではないが一般ピープルがついていける類のものではありません。 3 世界最高、人類最高の投資家であるバフェット氏の金言、 「資産の10パーセントは米国国債に(日本人に当てはめるなら、銀行定期預金か日本国債)、90パーセントはS&P500インデックスファンドに(日本人に当てはめるなら、プラスして日経平均インデックスファンド&全世界株式インデックスファンド)を買いなさい」という言葉を今こそ実践しましょう! |
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