2023/2/22
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資産形成入門5-3 |
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<買ってはいけない金融商品> 前回、一時流行った商品として、毎月分配型投信&デリバティブ投信を紹介した。 5 仕組債 一 デリバティブ投信がひと段落し、悪徳金融業界が考え出したのが仕組債、デリバ投信の債券版だ。 二 詳しい説明は不要、その根本は、 ①運用会社&販売会社は二重・三重の手数料収入により、100パーセント儲かる。 ②顧客のなかで儲かる(あらゆるコストを差し引いてもプラスになる)のは、せいぜい10パーセント程度であり、90パーセントの人は損をする。 ③あまりのひどさ(商品のひどさ&高齢者に言葉巧みに売りつける販売手法のひどさ)に呆れ、金融庁が業界に注意喚起っした。 ④かなり多くの金融機関が販売を中止した。 ⑤しかし、いまだに堂々と販売している会社もある。 6 外貨建て保険 こちらも悪徳金融商品の代表だ。 一 生命保険である。 二 生命保険というのは、読んで字のごとしで、生命が失われた時(死亡)に、その方により生計を維持してきた人が、金銭的な保障を得るものである。 三 ところで、人の死亡時期は誰にも判らない。明日かもしれないし、10年後かもしれないわけだ。 四 いつ亡くなったとしても、ある程度約束れた金額が支払われる、それが生命保険の根本である。 五 にもかかわらずその原資を外貨建て資産で運用するということは、仮に昨年秋以降の円安局面だったならば、一定の利益出る。 しかし、我が国においてはバブル崩壊以降一貫してでデフレ円高基調が続いているわけであり、まあかなりの顧客が損失をこうむる可能性がある。 このような商品を作り出す生命保険会社&それをなんの疑問もなく売り出す金融機関の品性は下の下といっても過言ではない。 ただし、全ての生命保険会社がこの悪徳商品を作っているのではない、大手の一角っであるF生命は会社の方針でこのような商品を作ってはいない。 ※節税保険 ここからは余談であり、一般国民の資産形成とは、直接関係ない。 一 これまた我が国の悪徳生保が考え出した悪徳商品であり、 二 中小企業の社長の生命保険を、会社名義(つまり会社が金を出す)で契約し、途中での解約返戻金や死亡保険金は社長やその遺族が受け取る、というものだ。 三 ①本来、社員の給与として払われるべきお金を保険料として流用し、 ②保険料の分だけ経費が増え、結果利益が減り、国に納める法人税が減る。 つまり、中小企業社長の利益のために社員&国家が損失をこうむっているわけで、これが我が国の姿なのだ。 (つづく) |
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