2023/3/5

お笑いESG

 
 1 ESGとは?
 E(環境)S(社会貢献)G(企業統治)の略であり、これらを重視した経営をすべしという指標のようなもの。
 
 2 日野自動車のガバナンス
  一 データ偽装
 自社製品(バス・トラック)にかかる検査データ偽装で、多くの批判を浴びた。 
 
  二 ラグビー部の不祥事
   ①トップリーグに加盟するラグビー部員が、
   ②昨年秋、合宿終了後の宴会で、店の器物を破損させ、女子店員にセクハラ行為をした。
   ③怒った店側が所属を問うと、あろうことか他チーム(会社)の名前を名乗った。
   ④最終的にバレて会社が300万円を払った。
   ⑤ところが同社はこれに加えさらに300万円を払い、店側に口止めを依頼した。
    
 器物破損・セクハラ自体犯罪だが、それに加えウソをつき、さらには金で事実をもみ消そうとした、つくづくゴミ会社だ。
 上場企業のガバナンスなど、この程度のものである。
  ただし、一つだけ述べたいことがある。同社のバスやトラックが品質原因で事故を起こした、ということは聞いたことが無い。
 つまり、圧倒的多数の現場・工場の社員は真面目に真摯に働き、良い製品を社会に送り出し、多くの貢献をしているということであり、経営者・ラグビー部員がクズであるということだ。
   
 3  リーグ・協会のガバナンス
 会社もひどいが、リーグ・協会もひどい。これだけのトリプル不祥事が明らかになりながら、選手にもチームにも何の処分もくださないのだ。
 リーグの理事長は某食品会社の社長、協会会長は別の食品会社の執行役員、つまり企業統治を推進すべく立場の人間だ。
 ちなみに両社とも非上場企業だが、だからといってガバナンスがおろそかであっていいということはない。
 にもかかわらず、組織(幹部)として、何の対応もしない。
 日本企業(経営者)のガバナンスなど、この程度のものなのである。 
  
 4 ESGで金稼ぐな!
  企業のESGなど、この程度のものだが、ところでここに運用業界という輩がいる。ESGとか、SDGSとかが話題になると、この連中の触覚が動き出す。
 「ESG?こりゃおいしい。ESGファンドってのを作って、高い手数料取って万々儲けてやろうぜ(笑)」てなわけだ。
 
 5 インデックスファンドで富増やし、己の信ずる先へ寄付しよう
 一 ESGが徹底されていない企業は問題外だが、
 二 仮に徹底されている企業があったとしても、
 三 それらの企業がファンドに組み込まれるとは限らない。
 四 何故なら、ファンドマネージャーの9割は、サル以下の銘柄選択能力しかなく、
 五 日々考えていることは、いかにして高い手数料のファンドを作るか、それ一点だからだ。
 
 株価指数そのものを買うインデックスファンドなら、ファンドマネージャーやサルの能力などほとんど関係ない。
 そして、インデックスファンドを買うということは、イコール人類と経済の発展を買うということであり、であるとするならば、長期的には必ず増えるのだ。
 インデックスファンドで富を増やし、増やしたお金で世界に寄付をしましょう!