2023/3/10

資産形成入門6 貯蓄プラス投資へ!

 
 1 貯蓄から投資へ、ではなく、貯蓄プラス投資へ
  一 「貯蓄から投資へ」などという金融機関の言葉にだまされてはいけない。
  元本を国(法律)が保証してくれる預貯金は、誰でも何歳でも一定程度保有しておくべきである。
  当文章を書いているのは3月、東日本大震災が起きた季節である。東日本でも阪神大震災でも通帳なしでも一定額のお金をおろすことができたわけであり、こういったセーフティーネットたる貯蓄は最低限の額を積んでおくべきである。
 ちなみに、金融機関があのような措置を取った(取れた)のは、特段彼らが「良い人間」だからではなく、日本国(民)全体が、「困ったときには助け合う、たとえ非常事態であっても他人の物を略奪はせず、ルールや順番を守る」という、たぐいまれなる国民性(「良き国家・国民」)を身に付けているからである。
 二 生活資金以外のお金は、将来に向けて投資する
 ①少子化が進み高度成長が期待できず、②一方で高齢化が進み寿命が伸びる時代においては、公的年金だけで食べてゆくのは至難のわざである。
 足らざる分は自助努力で補わなければならないのだが、前述したように①低成長により預貯金金利が上がる可能性は低い②高齢者相手に商売しても、日本国内だけで利益を取れる企業は少ない(というわけで、新聞・テレビはそのうち消える)こととなり、
 ③株式投資、④なかんづく世界の会社に投資することが求められる。 
 
 2 ▲絶対ダメな10商品・口座・業者
  投資が必要なことは判った、といってあわてて頭の悪いマスゴミや根性の悪い金融機関の宣伝にダマされてはいけない。
  一 マスゴミ記事の9割は金融機関のひも付きだし、
  二 金融機関の10割は、自社(員)の利益を増やすことが目的であるからだ。
 
   ①FX
   ②暗号資産
   共に投機(ギャンブル)である。したがって競馬や競輪に多額を投じるのと同じである。
   ③毎月分配型投信    
   インチキ商品ではないし、実績も残しているが、少なくともこれから先複利長期で資産を増やそうと考える方には不向きである。
   ④デリバティブ投信
   ⑤仕組債(デリバティブ債券)
   ⑥外貨保険&節税保険
 正真正銘の極悪商品、日本金融史上のワースト3商品といっても過言ではない。
   金融庁の指導などで消えたり変わったりしてきているが、ダマされてはいけない。
   名を変え、形を変え、違うか形でまた出てくるであろうことは、火を見るよりも明らかである。
     ⑦ラップ口座
   ⑧スマホ口座
  ⑦は高齢者、⑧は若者相手に一見手軽に見えるが、その中身は単なる手数料稼ぎのどーでもいい口座にすぎない。
   ⑨ロボアド口座&IFA
   自称アドバイザー、実体は単なる手数料稼ぎの「金取屋」、相手にするだけ時間の無駄である。    
 
 3 残ったものが、まともな投資
 
  一 外貨預金   
   金利につられるな、為替が重要だ → 円安まで我慢できれば〇
 
  二 個別株
   上がる株、儲かる株を探すのは、太平洋に落とした1円玉を探すようなものであり、ヒマでカネがある人以外にはお勧めしない。
 
  三 (株式)投資信託
    人類の歴史 = 進歩の歴史 = 経済成長の歴史 → 世界の成長を買えば、必ず勝つ。
  ①そして、人類700万年の歴史のなかで証明された最高の金融商品がインデックスファンドであり、
  ②世界最高の投資家W・バフェット氏がお墨付きをつけたのがインデックスファンドであり、
  ③当然ながら、口先だけの学者屋・評論屋・マスゴミ & バフェット氏より儲けの少ない貧乏投機屋など100パーセント無視するに限る!