2023/4/8

お笑い日取に未来はあるか?

 お笑いシリーズ、日経、テレ東に続き今回は日本取引所(ニットリ)である。 
 日本取引所というのは、東京証券取引所(株式)や、大阪取引所(相場商品)を抱える持株会社である。
 形式的には民間企業だが、その性格は限りなく公的な企業である。
 さて、「お値段以上のニトリ」は、安価で高品質な商品を売る(たぶん)が、ニットリは、クズ商品を高価で売る、全く真逆で問題点だらけだ。
 
1 個人投資家にデリバティブを売る愚
 広告によると、この度個人投資家向けに日経平均先物やオプションといったデリバティブ商品を売りつけるらしい。
  一 デリバでまともなのは、先物取引だけ
 デリバといっても色々なものがある。先物、オプション、スワップ、レバレッジ等々、この中でまともなのは先物だけである。
 そして、それを生み出したのはなんと日本人なのだ。
 1730年、徳川吉宗の時代、大阪の堂島に米の先物市場ができた。米の値段は自然条件で左右される。上がる時はいいが、下がる時もあるわけで、そのリターンとリスクの幅を狭めて安定的な収入を農家にもたらすシステム、それが先物市場なのだ。
 その後色々な経過があり、米の先物市場は消滅した。しかし、今述べたように先物取引の有用性は変わらない。
 二 先物以外はギャンブル
 というわけで、先物にはそれなりのメリットがあるが、それ以外のデリバは全てギャンブルといって過言ではない。
 三 デリバは、プロ投資家のやるもの
 というわけで、そのようなものを、取引所のような準公的機関が、しかも個人投資家あてに売ろうとするなど、正気の沙汰ではない。
 
2 資産形成・運用のプロと称する、金取屋
 一 「自分の資産を増やすプロ」
 この商品を売りつけるためにニットリは、資産運用、投資のプロと称する輩に、コメントを書かせている。ところでこの連中の正体は、
 「資産運用のプロ」と称して、顧客に高い手数料の商品を買わせ、「自分の資産を増やすプロ」であり、絶対に信用してはならない。
 二 口先三寸で手数料稼ぐ
 この連中の手口は、
  ①カタカナや専門用語を使い、いかにもおいしい商品のように見せかけ、
  ②うまくいった話だけ大げさに話し、
  ③高い手数料や、うまくゆかなかった話しは絶対にしない
 
 3 正しく学び、正しく投資しよう!
 一 公的機関はアホばかり
  ①サラ金の金銭教育を後援する金融庁
  ②国民にギャンブル勧める取引所
 
 二 独立・中立のFPこそが貴方の味方
 
 三 歴史の教え = 資本主義・株式市場そのものを買い、複利長期で運用すると、
  日本株式年利回り5パーセント、米国50パーセント、世界7パーセントであり、犬が吠えても、サルが騒いでも、歴史の大道はゆるぎないのである。