2023/6/2

極悪仕組債に天罰下る!

 当欄において、再三再四、五回も六回も記してきた極悪金融商品「仕組債」に対し、初めて司法判断が下された。(以下、5月30日付日経新聞記事に基づく)
 
1 経過
 
  一 70代Aさんが、SMBC日興証券を通じ仕組債を購入した。
  二 Aさんの所有していた金融資産は3700万円(以下概数)
  三 2014年11月、2000万円の仕組債を購入
  四 2015年10月、別の仕組債を2500万円購入
  五 購入額4500万円  ー  手元資産3700万円 = ▲800万円(借金?)
  六 最初の仕組債の償還額1170万円 ー 購入額2000万円 = ▲830万円損失
 
2 判決要旨
   
  一 購入額が資産額を上まわっており、不適切な商品、販売であった。
  二 SMBC日興証券の担当者は顧客資産を十分把握していにもかかわらず、社内資料においては、「資産1 ~ 5億円」と虚偽記録を行った。
  三 これらの経過を踏まえ、、裁判所は損失額にほぼほぼ近い730万円の支払いを、SMBC日興証券に命じた。
 
3 ポイント
  一 そもそも論として、自分の資産の運用を金融機関社員に依拠すること自体、、大間違いである。
  二 何故ならば、金融機関社員というのは、
   ①赤の他人であり、
   ②しかも、奴らの日々考えていることは、顧客に手数料の高い商品を売りつけ、会社&自分の資産を増やす、このことだけだからだ。
  三 今回、賠償請求額が2480万円だった。借金(たぶん)と損失を合わせても1600万円程度なのに、そんな過大な請求をしたということは、ガッポリふんだくって弁護士費用を増やそうという、弁護士の下心が見え見えだ。(ここでも、別の意味での手数料稼ぎだよ
  四 まあ、とはいいつつも最大のワルはSMBC日興証券、コイツラに尽きる、この会社、昨年大口法人取引で副社長以下が逮捕された。
 時系列では、今回の事件の方が先だが、要は本社法人営業から支店個人営業まで、上から下までクズばかり、ということだ。
 
4 リアル・ポイント
 それでは、悪いのはひとり日興だけなのか?ノーである。
 一 仕組債及びこれと双璧の極悪金融商品「「外貨建て生命保険」は、大半の金勇機関で売っている。
 二 仕組債は銀行の子会社である運用会社が作ったものだし、一方外貨保険は日本生命・第一生命といった大手保険会社、つまり何かあったときに銀行や証券会社が世話になる会社が作ったものだからだ。
 三 つまり、銀行・生保・運用会社という悪のトライアングルがある限り、第二・第三の仕組債が生まれることは確実だ。
 
 ※ゆうちょ銀行では仕組債を販売していない(私の知る限り)&富国生命は極悪外貨保険は作っていない。
 
5 最終ポイント
 一 資産は、安全確実な預貯金で運用するのが理想、
 二 しかし、それではパフォーマンスが悪いと考える方においては、投資もあり、
 三 ただし、絶対に金融機関社員に相談してはならない。
 相談するならば、独立・中立のファイナンシャルプランナーに相談されたし。以上、宣伝でした。