2023/6/15
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PBRから見る日本株上昇 |
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日本株上昇の理由として、巷では頭の悪いコメント屋が、トンチンカンな結果論をだべっている。まあ部分的に当たっている面があるが、最大の要因について述べていない(判ってない)。 以下、正解を述べる。 1 PBR 一 PBR(株価純資産倍率)=株価時価総額÷純資産総額 二 純資産=会社の実像に対し、世間がどれだけの評価をしているかの指標。 例えば、純資産10億円で、時価総額20億円ならば、それなりの評価をされているということであり、時価総額10億円なら、まあプラスマイナスゼロということとなる。 しかし、時価総額8億円だとしたら、会社を解散して資産を株主で分割したほうが儲かるというわけであり、つまり上場している意味がないということとなる。 PBRが低いということは、実力に対し低く評価(割安)されているといることとなる。 2 ただ同然の日本株 現在の各国市場のPBRは以下のとおりだ。 一 日本1.4倍、世界2.6倍、米国4.1倍 二 東京証券取引所の提言 日本株がどんだけ安いか、一目瞭然である。 これを受け東京証券取引所は、PBR1倍未満の上場企業に対し、株価を上げるための改善策を開示・実行するよう要請した。 当然である。解散価値を下回っているということは、株式を上場している意味がない、上場する資格がない、ということだからだ。 3 バフェットの隻眼 ところで、こんな日本市場の現状についてとっくの昔に気が付いていた人がいる、投資の神様W・バフェット氏。 2020年の秋、日本の五大商社株を、それぞれ時価総額の5パーセント相当分買ったと表明した。 日本の総合商社といえば、高度成長期は日本を代表する業種であった。 しかしバブル崩壊と共にその輝きは失われ、「商社の時代は終わった」などと言う者もいた。 バフェット氏の表明を受け我が国の頭の悪いコメント屋あたりは、「バフェット氏も衰えた」だの、「米国株には詳しいが、日本株には詳しくない」などと批判した者もいた。 一 現在の五大商社株0.8 ~ 1.4倍 バフェット氏が購入した理由は簡単だ。現在でも割安なPBRだが、2年前はもっと低かったのだ。「割安な優良株を買い、長期保有する」というバフェット氏の哲学にピッタリだったのだ。 二 利益2倍 → 株価2倍 バフェット氏が買ってからわずか2年で、利益は2倍、株価も2倍以上になった。まさしく投資の神様の隻眼というほかない。 三 それでも割安 しかもだ、一で述べたように、それでもなおPBRは割安である。 ちなみに私は、バフェット氏より以前に五大商社のなかの1社の株を購入しております、まあどうでもいいことですが。 4 ちょうちん買いで上昇 商社株に先導されるように、日本株全体は上昇した。 一 ブンヤ、テレビ屋、コメント屋など、ただの野次馬であり、 二 バフェット動けば、野次馬も動く 三 野次馬動けば世間も動く、ただそれだけのことだ。 5 日経平均5万円へ! 一 PBR世界並み → 日経平均5万円 二 PBR米国並み → 日経平均10万円 以上、小学生の算数レベルの計算であります。
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