2023/8/10
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伸びる日経&お笑い日経 |
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1 アーム株再上場 ソフトバンクグループ(SBG)が、100パーセント子会社アーム社の株を、米国ナスダック証券取引所に公開することとなった。 英国発祥である半導体設計の同社、もともとロンドン取引所で上場していたが、SBGが将来性を見込み、2016年約4兆円で買収し非公開化していた。 今回再上場することによる予想時価総額はなんと、8.6兆円!わずか7年で倍以上に価値を上げたわけだ。 投資家孫正義の慧眼恐るべし、というほかない快挙である。 投資会社たるSBGは、当然ながら株式市場の動向によりその業績は上下する、莫大な利益を上げる年もあれば、その逆の年もある。 頭の悪いマスゴミやコメント屋は損失の年だけ大騒ぎし、SBGはダメだ、とか借金まみれだとか騒ぐが全くアホばかりだ。 世界経済、資本主義が続く限りまっとうな投資家・投資会社は栄える。 日経225企業たるSBGの隆盛は、同インデックスファンドの投資家のみならず、GPIFを通じて全国民にも行き渡ることとなるわけで、まことに喜ばしい限りだ。 2 新NISA、回転売買禁止 来年からはじまる新NISAの成長投資枠において、金融庁がいわゆる回転売買を禁じることとなった。 金融庁により、手数料の安い対象商品が指定されており、かつ少額つみたてである「つみたて枠」に対し、一括かつ多額の投資である「成長枠」には、回転売買のリスクがある。 一 金融機関が投資家に対し短期間での売買を推奨し、そのたびに多額の売買手数料をせしめる手口である。 二 これを防ぐ方法は簡単であり、金融機関社員と会話しないネット証券を選ぶか、仮に窓口金融機関を選んでも、社員の推奨は100パーセントシカトするかどちらがだ。 三 もっとも、今多くの若者がネット証券を選び、自己判断で投資しているから、そんなに大した心配はないが。 いずれにせよ、つみたて投資枠で、日経225を始めとするインデックスファンドを地道に買ってゆけば、個人も国家も大いに繁栄するであろう。 以上、これから伸びる日本経済、「伸びる日経」のエピソードだ。 3 お笑いファンドラップ そんな素晴らしい記事が載った数ページ後に、某大手証券会社の全面広告が載っていた。 ファンドラップ生みの親たる同社の自画自賛広告である。 一 預かり資産3兆円突破 コメント:どんだけアホな客が多いねん(笑) 二 99パーセントの顧客がこの10年で評価益を享受 コメント:この10年、我が国をはじめ全世界の株価は右肩上がりであり、そもそも損する方が不思議である。 三 三人に二人の顧客が資産額を追加している。 コメント:どんだけアホな客が多いねん(笑) 広告の下に、ハズキルーペでしか見えないような小さな文字で、ファンドラップの概要が載っている。 管理手数料:年1.8パーセント。投資信託においては、こtれにプラスして信託報酬という名の手数料がかかる。当然ながら手数料の高いアクティブファンドしか用意していないから、まあだいたい1パーセント以上は取られる。 1.8 プラス 1 = 2.8、つまりファンドラップに加入したら、毎年毎年3パーセント近い手数料をむしり取られるというわけだ。 3パーセントって簡単に言うけど、例えば退職金1000万円を預けたら年30万円、毎年毎年取られるわけですよ。 まあ、どんだけアホな客が多いねん(笑)ってことだね。 こんな極悪商品(口座)を、いくら金のため全面広告で表示する日経新聞。まさに「お笑い日経」というほかない。 ただし、同紙の外信、スポーツ、文化欄は秀逸な記者・記事が多くアホ広告を除けば、日経は買い、である。 伸びる日経に賭け、お笑い日経を捨てる、これこそが日本と日本国民の進む道である。 |
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