2023/8/19

資産運用、✖と〇

 8月19日日経記事に対象的なものが二つ載っていた。
 
1 〇〇証券、ロボアドに参入
 一 中堅証券のT社がロボアド事業に参入する。狙いは若年層の開拓だそうだ。
 二 ロボアド、ロボットアドバイザーといっても、ガストやジョナサンのロボットが投資の助言をしてくれるわけではない。
 三 利用者が年齢や資産を入力すると、コンピュータが300通りの資産運用パターンの中から、最適のものを選ぶそうだ。
 四 たった二つの要素から、300分の1を選び出すなど、論理的にほぼありえない。
 五 実態は、もともと会社(人間)が考え出しものを、コンピュータが選んだかのように装っているだけのことだ。
 六 そんなものに年1.1パーセントもの手数料を、毎年毎年払うなど、どぶにお金を捨てているようなものだ
 七 唯一の救いは、ETF&世界投資というものだが、そんなもん、コンピュータがなぞ使わず、小学生並みの知性があれば十分だ。
 
2 e MAXIS Slim 信託報酬最安値継続へ
 一 M投信の主力商品が、信託報酬をほぼ半額に下げる。
 二 N証券系の運用会社が、最安値のファンドを出した。
 三 M投信は、業界最安値を貫くことを公言しており、この言葉を実行するためのものだ。
 四 新価格は、年0.0575パーセント、ロボアドの20分の1の安さだ。
 五 何故こんなに安いコストで運用できるかといえば、株価指数に投資するインデックスファンドである、つまりアホなファンドマネージャーの人件費等、無駄な人件費が不要だからだ。
 
 ※ちなみに、機関投資家が短期かつ決算期ごとに結果を出さなければならない場合の、マーケットプレイヤーとしてのファンドマネージャーは必要である。
 不要なのは、個人投資家から手数料を分捕るためだけにゴミファンドをせっせと作る、詐欺師たるファンドマネージャーである。 
  
3 結論
 一 ロボットだのAIだの、くだらない宣伝文句にだまされてはいけない。
 二 AIの有用性は認めるが、それは例えば将棋の対決において人間と戦う時の場合だ。
  ①決められたルール、②決められた駒の数、③決められた時間という条件のもとで、数百種のパターンから最適手を選ぶならば、当然ながら計算速度が速いAIが有利なのは当然であり、このことをもって、人間が機械に劣るなどという、くだらない結論には至らない。
 三 投資は将棋と違って持ち時間などない、スピードなど全く不要なのだ。
 四 投資の世界で必要なのは、オマハの賢人W・バフェット氏に代表されるような資本主義・株式市場に対する慧眼と、それらを極めてシンプルに法則化(割安、優良株を、長期で保有する)知性なのであり、アホなファンドマネージャーの痴性をインプットしたオンボロAIなど、ハナからお呼びではないのだ。
 五 ところで我々凡人は、逆立ちしてもバフェット氏の能力を真似することはできない。しかし、バフェット氏の提言を実行することはできる、
 六 投資の神様バフェット氏が推奨するインデックスファンドにお金を投じることこそが、
 七 これからの時代を生きる若者の、唯一の選択であります。