2023/10/15
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スポーツと資産形成 |
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我が国における三大スポーツである相撲、野球、サッカーの世界においてグローバル化が進展している。 具体的には、モンゴルを始めとする若者が日本相撲を目指し、野球では日本の若者が米国を目指し、サッカーでは日本の若者が欧州を目指し、ドンドン海を渡っているのだ。 ところで、その動機は微妙に異なる。 1
一 モンゴルから多くの若者が相撲界を目指してやってくる。彼らの目的は「「本場日本で相撲道の神髄を極めたい」、わけでは全くなく、ズバリ「お金を稼いで母国でゆうゆうと暮らしたい」、というのが大半である。 二 日本で一定の成績を残した選手がMLBに飛び込む。そしてその根源的な動機は「野球の本場米国で、自分の力を試したい」ということだ。 ところで野球の場合、それに加えて大きなプレゼントがある、巨額の報酬だ。日本で2億、3億もらっていた選手がいきなり年俸20億なんていうことがあるのだ。 もちろん、大前提としてそれだけの能力・実績があることが当然のことだが。 三 三笘選手が先日契約更改して、年俸7億円となったらしい。彼を始め億単位の年俸を得ている選手も数人いある。 ところで、今欧州にいる大半の選手は年俸数千万、へたすればそれ以下の選手ばかりなのだ。 物価を考えれば、日本のJリーグで活躍していた方が楽であり、実際数年で戻ってくる選手もいる。それでもなお、毎年毎年多くの若者が欧州を目指すのだ。 それは「サッカーの本場欧州で、自分の力を試したい」ただそれだけなのである。 2 資産形成の世界においても、似たようなことがある(ただし、スポーツと違い供給側、すなわち業者の策略によってだが)。 一 例えば、「資産運用の目的は、がんばっている会社を見つけ、応援し、株を買うことです」(笑)なんていう、出来損ないのカルト宗教みたいな歌い文句で客を勧誘する会社がある。 二 資産運用というと、なんとなくうさんくさい、後ろめたいと感じる真面目な日本人を、美辞麗句でダマそうという狡猾な手段である。 スポーツにおけるA(志)は純粋に選手たちの心によるものだが、資産運用におけるそれは、会社の側が客の純粋な心Aを利用して、「私たちのファンドを買えば会社もあなたも儲かりますよ」というわけだ。 三 これらの会社、ファンドを総称してアクティブファンド(会社)と呼ぶ。頭の悪いファンドマネージャーがダーツを投げて当たった会社をまとめて、適当なファンド名をつけて売り、年1~2パーセント以上の手数料を分捕るという仕組みだ。 3 資産形成の正しい姿 一 世界の株式市場(株価指数)そのものに投資するインデックスファンドなら、どんなに高くても手数料年0.5パーセント以下である。 二 そしてインデックスファンドこそは、人類と世界、資本主義の象徴であるから、ほぼ確実に成長する。 インデックスファンドを買えば世界の株価は上がり、インデックスファンドの持ち主の資産は増える。 三 増えた資産で、スポーツ・芸実・学術等の分野で世界に挑戦する若者をサポートする、これこそがこ日本人の為すべきことであります。 |
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