2024/2/27

勝負あった!

 2月14日付当欄で、「この会社だけは買うな」として3社を記した。
 一方で同業他社においては順調に業績・株価を伸ばしているところもある。その差はどこから出たのかについて述べる。
 なお、この文章は私の独断と偏見に基づくものであり、投資においては個々の投資家が自己責任で行うべきであることは言うまでもない。、 
 
1 ソニー Win パナソニック
 バブルの時期、ソニーはコロンビア映画を、パナソニックはユニバーサル映画を買収した。当時、「米国の精神・文化を金で買う」として、さんざん当地において批判をされた(例えば、成金不動産屋Tとかから)ものだ。
 それから30年、ソニーは社名&経営者を変え、いまだに持ち続けている。そして、ソニーピクチャーズエンターテインメントは同社の重要子会社となっている。
 一方パナソニックはわずか5年で売却した。そのまま持ち続けていればUSJと相乗効果でプラスにつながったかもしれないのに、ホントアホな会社だ。
 高い志と長期的視野を持った会社と、そうでない会社の違いだ。 
 
2 トヨタ Win ホンダ
 EVブームのさなか、それでもトヨタはEVのみに傾斜するのではなく、ガソリン車・ハイブリット車・EVという多様なラインナップを継続している。
 一方ホンダは、何を血迷ったのか、全面的にEVに切り替えると宣言している。
 
 一 そもそもEVなるものは、ガソリン車で日本に勝てない欧州がルールを捻じ曲げて推進しているものであり、
 二 しかも、それに悪乗りした中国が膨大な補助金でEV普及に乗り出し、
 三 その結果欧州では安価な中国EVが大売れとなり、本家の欧州勢が大慌ての状況(アホ)なのだ。
 
 こんな状況で全面EV化して、一体どこで何台売るというのかね、全くアホな会社だ。
 
3 セブンイレブン Win ローソン
 KDDIがローソンの株を半分買い、コンビニ経営に乗り出すそうだが、100パーセント失敗するだろう。
 
 一 コンビニ業界においては、セブンイレブンが独り勝ちで、一方ローソンは大きく離れた万年3位なのだ。
 二 コンビニの主力製品は弁当・パスタ等の中食製品であり、ほぼ6割はこれで稼いでいる。
 ところで、セブンイレブンでは新規の中食製品を出す際、社長以下の幹部社員試食し、オーケーが出なければ店頭には並ばない。
 セブンイレブンの製品が彩り鮮やかで、かつ上品なのはそういう理由があるからだ。
 こんなこと、ファミリーマートやローソンでやっているとは到底思えないし、仮にもしやっていたとしたらこれらの会社の幹部連中は相当味オンチとしか思えない。
 三 それでも、ファミリーマートの親会社伊藤忠や、ローソンの親会社三菱商事は商社だから、一定程度食品についてのノウハウはあるはずだ。
 しかし、KDDIって電話会社だよ。電話会社のジイサンがコンビニ弁当食べて味が判るとは到底思えないわけで、まあ200パーセント失敗するだろう。
 
4 インデックスファンド Win アクティブファンド
 株価指数に採用された銘柄をまとめて買うインデックスファンド。一方ファンドマネージャーと称する、サルより二、三本毛が多いだけのアンちゃんが、サイコロ転がして銘柄決めている程度ののがアクティブファンド(例外はある)。
 その差は明確であり、インデックスファンドの圧倒的勝利は歴史的にも人類的にも全世界で証明されているのだ。
 高い金(手数料)出して、儲からないアクティブファンド買う人間など、アホとしか思えない。
 
5 オマケ
 
 一 日本銀行
 円高・デフレで国民が塗炭の苦しみにあえぐ中、日銀プロパー(生え抜き)総裁は何もしなかった。変えたのは財務省出の黒田東彦氏だ。
 
 二 住友化学
 アベノミクス・クロダノミクスが始まった時、当時の住友化学の会長のジイサンは、「金融政策で景気をよくするなど、無茶なことだ」と悪しざまに批判した。
 それから10年、平均株価は5倍になったが、住友化学の株価はマイナス、つまり社会から全く評価っさてていないのだ。
 
 高い志と、明確なビジョンがある組織は伸び、そうでない組織は滅ぶ!