2024/4/9
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犬は吠える、キャラバンは進む2024 |
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日経新聞の論説・政治・経済面はクズ記事ばかりだが、その他の面は珠玉の記事が多い。以下、4月8日発行日経記事を基に述べる。 1 マイナス金利解除に思う(コラム「大機小機」より) このコラム、社外の学者やエコノミストがペンネームで書いているのだが9割は駄文だ。理由は簡単で、財務省&日銀プロパーのポチである日経新聞が選ぶ執筆者だから、同類のアホしか選ばず、小学生以下の駄文しか載らない。そんな中、珍しく真っ当な意見を拝見した。(以下、要旨) 一 日銀がマイナス金利を解除したことに関連して、これまでの金融政策に対する批判がある。例えば、日銀が買入れた金融資産の処分が手つかずだ、といった類いだ。 二 しかし、そんなことが大きな問題だろうか? 日銀が買わなければ誰かが持っていたはずのものだ。今後適切に保有・処分していけばいいだけの話しだ。 三 そもそも、そんな議論をする前に、非伝統的な金融政策に日銀が踏み切る際、エコノミストたちが何を言っていたかを思い起こしてもらいたい。 四 ①そんなことをしても、ブタ積みになるばかりで効果はない。 ②ハイパーインフレーションになる。 ③入口は良いとしても、出口が大変だ。 五 当経済界は五重苦にあえいでいたが、そんな中でもなんとかしてくれとの声が上がったのが、円高だった。 六 しかし、政府はその要望を無視し、日本経済の空洞化を招いた。 七 戦後、我が国が営々と築いてきた産業基盤が失われていった。それに歯止めをかけようとしたのが、非伝統的な金融緩和だった。 八 今マイナス金利解除を批判する者は、かつて出口が大変だと主張していた向きかもしれない。 九 しかし、欧米も出口戦略を進めている。今は金融市場が正常化に向かっていることを素直に喜び、日本経済再生への知恵を絞るべきであろう。(ペンネーム 唯識) こんな素晴らしい文章は日経で久々に見た、全面的に賛同するものである。 2 日本株に英国マネー 一 海外投資家による日本株買いが加速している。2023年度の買い越し額は約7.7兆円と、10年ぶりの高水準となった。 二 けん引役は欧州の投資家だ。その中でも目立つのは英国であり、英国マネーを膨らませているのは「オイルマネー」だ。ロンドンには中東の投資家が居を構え、中国株から日本株へとシフトしはじめている。 三 中国や韓国の投資家も、どんどん日本株を買っている。 3 佐藤トヨタ、時価総額1年で2倍 佐藤恒治氏がトヨタの社長に就任し、ちょうど1年になる。 一 この間、時価総額は、30→60兆円と、倍増した。自動車業界トップテスラとの比較では、かつて最大4倍だったものが、今では1.4倍まで縮小した。 二 株高の要因は増益である、その要因はハイブリッド車であり世界シェアの6割となっている。 三 EVでは遅れているが、一方で次世代電池「全個体電池」の開発は加速している。現行電池より10分短い充電時間で、2倍の走行距離を目指す。 4 結論 一 我が国の金融政策、株式市場、個別企業、どれをとっても好調であり、全く問題点はない。これからもどんどん世界が買いにくるであろう。 二 一方、スポーツの分野では若者がどんどん世界に飛び出し、本場でプレゼンスを高めている。 三 外国人に任せず、我々日本人が日本株を買い、日本国のプレゼンスを上げようではありませんか! |
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