2024/4/26

1にiDeCo、2にNISA

 2024年、新NISAがスタートした。日本株価最高値と合わせて資産形成の大きな流れが起きている。のだが、NISAと並ぶ資産形成の王道であるiDeCoが今一つ話題にあがらない。
 経済アナリストのM氏が、ネット記事で、「どうしてiDeCoは話題が広がらないのだろう?」と述べていた。オイオイ、それを解明して文章にするのがアンタの仕事ろ。
 というわけで、私が真相を話す。
 
1 iDeCoがいまいち話題にならない理由
 
 iDeCoは、厚生労働省が主管する、準公的年金である。
 公的年金で足らざる分を、国民が自助努力で貯める、そのための国の制度である。
 というわけで、大切な老後のための資産形成について、金勇機関が自らの利益のための金融商品販売に走らないよう、宣伝・勧誘を必要最小限にするという、厚労省の指導があり、その結果、いまいち広がっていないのだ。
 
2 iDeCo VS NSAは、13 対 7 
 しかしながら、iDeCoはNISAに勝るとも劣らない、ていうかNISA以上に素晴らしい制度である。
 
 一 非課税 5 対 5
 両制度のメリットである、配当金・譲渡益等の非課税、これは共に同じだ。
 
 二 その他 8 対 2
 大きく違うのは、①iDeCoには拠出金の所得控除(早い話が、毎年税金が戻ってくる、それもハンパない額で)がある。NISAにはない。
 ②一方で、iDeCoは原則60歳以降でないと換金できない(年金だから当り前だが)が、NISAならできる。
 この二つを比較したら、まあ8:2でiDeCoの勝ちである、というのが我が見解だ。
 
 三 合計 13 対 7
 以上、二つの要素を合算すると、13:7となるわけで、iDeCoのアドバンテージは明らかだ。
 
3 1にiDeCo、2にNISA
 以上の結果を基にこれから資産形成を始める方にアドバイスするとしたら、以下のようになる。
 大原則として、必要最低限な流動性資金(銀行預金)を確保したうえで、
 一 100パーセントiDeCoに。
 貯蓄以外の資金は、60歳までコツコツ貯める意思がある方は、毎月iDeCoに積み立てる。
 
 二 50パーセントiDeCo(つみたて) & 50パーセントNISA((一括)
 そうでない方は、①毎月iDeCoに積み立て、②ボーナスはNISAの一括(成長投資)枠に投資する。
 
 間違っても、資産全額をNISAに投資するなどといいう、頭の悪いマスゴミの歌い文句にのってはならない。 
 
4 買うべきは三つだけ
 
 一 個別株で成功する人など、この世の中で少数である。金銭的・精神的余裕ができるまでは、個別株には絶対手を出さず、
 二 間違っても、アクティブファンドなどいうゴミファンドには手を出さず、
 三 日本、米国、世界の株価指数に投資するインデックスファンドを、積立でも一括でも買う、ただそれだけであります。