2024/7/9
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トップがアホだと、会社は沈む!パートⅡ |
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1 ユニゾ 一 他社が買収提案(乗っ取りに非ず)。 ホテル運営のユニゾに対して、某両行会社がTOBを仕掛けた。一体化すれば相乗効果を生むうえ、効率化にもつながり、結果顧客サービスにもつながるわけで、最適な組み合わせだ。 二 バカ社長が、己の保身のために拒否し、代わりの株主を探す。 ところが、この提案にたいして銀行出身のバカ社長が反発した。買収されたら自分の居場所がなくなる、実にくだらない保身のための反対だ。 三 米国ファンドが、EBO提案。 これを見ていた米国のファンドが、EBO(従業員による企業買収)を提案した。 ①乗っ取りを防ぐために、 ②既存株主から株をかいとり、従業員主体の会社にしませんか? ③買収資金はうちが出しますよ。 四 EBO成立し、非上場へ。 もともと大銀行の子会社だった同社は、ついに非上場のクズ会社になった。 五 EBO資金 プラス アルファ 丸ごと手に入れてグッドバイ。 問題はこれからだ。ファンドはわずか半年余りで買収資金に、膨大な利息、膨大な手数料を上乗せし倍近くの金をせしめて逃げ去った。 六 儲けたのは自株売ったバカ社長のみ。 ①買収資金の倍の金を捻出するために、同社は自社物件(ホテルやオフィスんビル)を切り売りした。 ②会社の資産はスカスカになり、儲けたのは社長はじめ一部の幹部のみ。 七 民事再生法を申請し、事実上倒産。 会社は潰れ、社員は職を失い、社債の債権者は大損した。 バカ社長一人の保身のために、優良不動産会社が潰れたのだ。 2 ローランドDG 一 米国ファンドがMBO提案。 電子ピアノメーカーローランドの子会社ローランドDGは、業務用プリンターメーカーだ。ローランドは、徐々に株を売却し、現在は完全な独立会社だ。 ユニゾとは逆で、こちらはMBO(経営陣による会社買収)だ先だ。 二 同業他社が買収提案。 この話を聞いたプリンター大手のブラザーが買収を提案した。 三 バカ社長が、他社を批判、 これに対しDG側は、社長がわざわざテレビ番組にまで出て、全面的に買収に反対した。 四 他社、あきれて撤退 テレビという公共の電波を使い、他社(ブラザー)の批判をするDGもDGだが、そんな寝言を平気で流すテレビ局(テレ東)の鈍感さも極まれりだ。 あきれはてたブラザーは、自ら買収を取り下げた。 五 多額のMBO資金、返す当て無し。 これから先、行き着く先は見えている。ファンドは多額の買収資金プラス多額の利息&手数料を手にして去ってゆくだろう。 DGの技術力は高いらしいが、それにしても膨大な金を返すあてはあるのだろうか? 六 ほぼ確実に、ユニゾと同じ道を行く。 おそらく、来年末までには一定の結論は出るだろう。 七 今度こそブラザーの出番? その時こそブラザーが再び出てきて、ただ同然の金でDGを手に入れる、そんな大胆な姿も見えなくはない。 3 個別株は買うな! 一 というわけで、個々の会社というのは、ピンからキリだ。 二 そして、その原因のかなりの部分は、経営者の資質にある。 三 ところで、経営者の資質を見抜くことなど、個人投資家にはできない。 四 プロのファンドマネージャーなら、経営者と面接することができる。 五 しかし、ファンドマネージャーのうちまともなのは、1パーセントだけである。その代表が日本最高のファンドマネージャーであり、先ごろ引退した清原達郎氏である。 六 清原氏以外の99パーセントのファンドマネージャーは、サルに毛が生えた程度のレベルだから、無視するに限る。 七 そして、コイツラの作るファンドは、100パーセントクズファンドだ。 4 賢明なる個人投資家の選ぶべき道は、 一 サルの組成したアクティブファンドをはじめとするゴミ金融商品は絶体に買わず、 二人類と資本主義の成長を買うインデックスファンドのみを買い、 三 十分に資産が貯まり、精神的余裕が生まれ、投資に対する経験も積んだ上で、余裕資金で個別株投資を行う、このこと尽きるのであります。
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