2024/11/2

大谷翔平にはなれなくても

 米国プロ野球界(MLB)で大谷翔平選手が大活躍している。その成績に比例して報酬も上がり、年100億円(以下概数)を、向こう10年間受け取るという。

 これだけの金額の原資はどこかというと、第一には入場料収入だ。しかし、MLBにおいてそれ以上の金額をもたらすものがあり、それが放映権料及びスポンサー料だ。

 MLBだけで2兆円、スポーツ界全体で10兆円もの金額が支出されており、米国全体では30兆円もの広告宣伝費が毎年使われているのだ。

 これだけ膨大な支出(損金)を行えるのは、その100倍(3000兆円)ものリターン(売上)があるからだ(2023年)。

 高いリスクの代償として、100倍ものリターンを得る、まさに米国資本主義のダイナミズムであり、アメリカンドリームの現実の姿がここにある。

 

 今、新型NISAで多くの若者が世界に投資している。その人気投資先が、「全世界株式インデックスファンド」通称オルカンだ。

 それはそれで結構だが、みなさん世界最大の資本主義国にして、いまだに成長を続ける米国を忘れていませんか。代表的な「S&P500インデックスファンド」(スタンダード&プアーズ500株価指数ファンド)は、この30年間で年利回り30パーセントといいう、とてつもないパフォーマンスを上げているのだ。 

 ここで、私なりのSP500の異訳を紹介したい。「SP500=Shohei Perpetuity 500 = 大谷翔平は永遠なり、今後500本のホームランを打ち、その対価として巨額の資産を築くだろう。そしてその原資は、米国資本主義のダイナミズムなのだ」

 大半の若者は大谷選手のような資産を築くことは難しいだろう。しかし、彼のように高い志を持ち、米国市場に挑むならば、かれの年収の百分の一(1億円)の資産を築くことは十分可能だ。

 イデコやNISAでコツコツと米国株式市場SP500に投資しよう。このことにより、30年後40年後、多くの日本の若者が1億円、2億円の資産を築くことができる。 

 大谷翔平(アメリカンドリーム)にはなれないが、ジャパニーズドリームを実現することは決して難しいことではないのだ。