2025/1/19

素人は個別株に手を出すな!

  今我が国においては3000社超の企業が上場している。個別株投資とは、これらの中から株価が上がる会社を見つける、ということである。(以下概数)
 
 1 3000社の中から、上がる会社見つける?ムリ!
 
  我が国において唯一私が評価するファンドマネージャー清原達郎氏は、会社四季報が発売されるたび、数日で全てを読み切り、その後会社訪問、社長会見を重ね、日本歴史上最高のファンドマネージャーとなった。
 しかし、そんなことを個人投資家が行うことは無理である。
 3000社の中から上がる会社を見つけるというのは、太平洋に落とした1円玉を探すようなものだ。
 以下述べるのは、「結果論」としての日本の三大企業である。
 
   一 トヨタ、
    言うまでもなく世界最高の自動車メーカーであり、時価総額は我が国断トツ一位の50兆円   
  である。そして、その最大の功績者は会長の豊田章男氏であり、株価は10年で2倍になった。
 
   二 ソニー、
    時価総額二位のソニーも、かつては苦しい時期があった。2012年には5000億円という大赤字を計上し、株価は紙切れ同然だった。
    しかし、平井一夫氏が社長に就任し「選択と集中」を進めた結果、業績は急回復し、株価は10年で5倍となった。
   
  三 日立、
    時価総額三位の日立もまた苦しい時期があった。2009年8000億円という大赤字を計上した。社長に就任した川村隆社長は、「選択と集中」を進め、数十社あった上場子会社はゼロになり、株価は10年で5倍になった。
 
 以上見てみると、「有能な社長の会社は伸びる」ということとなる。ところでこれはあくまで結果論であり、10年前、20年前にそれを予言した人は世界中に誰もいない
 
 2 3000社の中から、落ちる会社見つける?ムリ!
 
  一 日産
    かつて、日本の三大自動車メーカーといえば、トヨタ、日産、ホンダであった。トヨタについては述べたとおりだが、ライバルだった日産はフランスのルノーの傘下に入り、今度はホンダに吸収合併されることとなった。この会社がダメになった原因は強い労働組合とそれに妥協した経営者にある。株価は10年で三分の一まで下落した、
 
  二 東芝、
    東芝といえばかつては日立のライバルであった。しかし、日立が大赤字を公表しゼロから再スタートしたのに対し、東芝は歴代の社長がパソコンをはじめとする業績を粉飾し、その結果上場廃止となった。  
 
  三 住友化学
  2013年、安倍晋三氏が金融緩和により日本経済を復活させようとしたとき、「そんなムチャなこと成功するはずない」と暴言を吐いたジジイがいる。当時の住友化学会長の米倉某である。
  あれから12年、アベノミクスの成功により日経平均株価は5倍となった。
  方やボケジジイの会社はこの10年でマイナス40パーセントまで落ちている
 
 以上見てみると、「無能で、ワルで、アホな社長の会社は滅びる」ということとなる。ところでこれはあくまで結果論であり、10年前、20年前にそれを予言した人は世界中に誰もいない
 
 3 「投資のプロ」? サルより3本毛が多いだけw
  
  一 素人が上がる会社を見付けるのは100パーセント無理である。
  二 じゃあプロなら可能かと言えば、我が国において投資のプロと言えるのは、清原達郎氏のみであり、
  三 それ以外の自称プロ(コメント屋、セールスマン、ファンドマネージャー等)は、サルより2~3本毛が多いだけのしろものであって、100パー無視するに限る。
 
 4 人類の歴史のみを信ぜよ!
 
 縄文人は全自動洗濯機を持っていなかった。
 弥生人は冷蔵庫でビールを冷やせなかった。  しかし、現代の私たちはそのどちらもできる、そしてそれは資本主義経済の賜物である。
 人類と資本主義の発展に感謝し、資本主義そのものを買うインデックスファンドこそが、貴方の子孫の繁栄を約束するものなのであります。