2026/2/1

ニデックの失敗&三菱重工の成功

  日経平均株価が順調に上がる中、しかし個別企業においては様々な成功&失敗が進行している。
 
1 個別株投資の難しさ
 
 以下、東証プライム上場という、日本を代表する企業における例を紹介する。
 
2 後ろ向きな成功を重ねた、ニデックの失敗
 
  一 利益&株価第一主義
   ニデックのオーナーである永森重信氏の目標は、利益&株価第一主義である。まあそれ自体は全ての営利企業もほぼ同様だと思うが、ニデックの場合はそれが他企業より強烈でああり、かつそれで成功してきた。
 
  二 そのためのM&A
 
   ニデックで有名なのは、M&A他企業を買収して、規模を拡大してきたことだ。特筆すべきはこのことによりニデックのみならず、被買収企業の側も業績を上げてきたことだ。
 
  三 下請けいじめ、ダンピング、挙句の果てに不適切会計
 
    一方で問題があり、そのなかでも大問題なのが不適切会計のことだ。現在第三者委員会の調査が進められているが、代表的なものが損失隠し&先送りだ。
 もしこれが事実なら明白な粉飾決算であり、最悪上場廃止もありうる。
 損失先送り → 利益計上、という見せかけの成功が今ニデックという会社に大きな影を指しているのだ。
 
 
3 前向きな失敗を受け入れた、、三菱重工の成功
 
  一 MRJ、1兆円の大損失
 
   三菱重工の子会社で国産旅客機の開発を目指したMRJは、結局数十年の歳月&膨大なコストを浪費したあげく結局失敗した、その累積損失額は約1兆円だ。
 
  二 しかし、エネルギー事業で大利益
 
   普通の企業なら1兆円もの損失を出したら下手したら倒産してもおかしくない。ところがこの会社、本業である防衛、宇宙、エネルギーといった部門で利益を出しており、倒産どころか史上最高益&史上最高値を更新しているのだ。
 
  三 国のために生きる企業
 
   ①国産旅客機という、文字通り国のためになるプロジェクトに挑み、しかし失敗した。
   ②しかし、岩崎弥太郎以来のベンチャースピリットは別の分野で結果を出したのである。
 
4 インデックスファンドを買え!
 
  ニデック&三菱重工、この2社明暗を5年間、10年前に予測した人は地球上に一人もいない。W・バフェット氏でもおそらく予測できなかったであろう。
  そのくらい、個別株投資は難しいのである。当然ながら個別株を集めて買うアクティブファンドなるものは、それに加えて組成しているのがファンドマネージャーと称するサルの集まり(例外もいる)だから、絶対に成功しないと断言してもいい。
 
  投資の初心者、未来に生きる若者が投資すべき対象は、株式市場そのもの=資本主義そのもの=人類の進歩そのものを買うインデックスファンド以外に、無い。